松下⼯業(株) VM ホットメルトアプリケーター製品⼀覧カタログ
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ホットメルト(接着剤・粘着剤)の特徴 ・固形100%の熱可塑性樹脂 常温では固形ですが、熱をかけると液体状になり、冷えるとまた 固まる性質を利用しています。塗工するまでは加熱して、塗工張り合わせ後は常温で固まり接着 の機能を果たします。樹脂の種類としては、EVA・オレフィン・SBR(合成ゴム)・ポリエステル・ ポリアミド(ナイロン)・アクリル・ブチルなどがあります。 ・環境にやさしい 水系・溶剤系の接着剤に比べて、揮発成分がありませんので、乾燥・養生工程 を必要としないこと、及び排水設備や溶剤の危険物管理の必要がありません。 ・形状 ペレット(粒状)・ピロー(小さな枕状)・ブロック・ペール缶(20L)入り・ドラム缶 (200L)入り・離型紙フィルム包みブロック・スティック・アルミパック・カートリッジ(2 00cc)入りなどホットメルトの成分や使い方によって色々な形状あります。 PURホットメルト(湿気硬化型接着剤)の特徴 ・ホットメルトより強い接着強度 接着剤の中に含まれるイソシアネートが、塗工後、周辺の空気 または基材に含まれる湿気と反応して、架橋反応し硬化しますので、通常のホットメルトより接 着強度がありますので、近年よく使われるようになっています。 ・注意点 湿気と反応しますので、保管、溶解時は湿気から遮断する必要があります。また、張り合 わせ直後は湿気硬化していません。ホットメルトとしての初期強度と硬化後の最終強度は異なりま すので、対象物のハンドリングには注意が必要です。 ホットメルトの使用温度と粘度、及び、注意事項 ・ホットメルトの使用温度は、ホットメルトメーカーによって推奨温度があり、それに対応した粘度 があります。 ・使用温度の順守 使用温度以上に温度を上げると、ホットメルトは炭化・ゲル化などの現象が起き タンク・ホース・ポンプ・ガン・ノズルの内部で詰まりを起こしたり、炭化層の形成で使用不能に なることがありますので、使用温度は必ず守ってください。 ・やけど ホットメルトは120〜230℃位で使用しますので、溶解したホットメルトやホットメ ルト機器は高温になっていますので、十分な保護装備を行い、不用意に触らないようにして下さい。 詳細は、取扱説明書をご覧ください。 接着強度の一般的目安 ・材料破壊 張り合わせた基材をはがした場合に、接着剤が取れずに基材自体が破壊されることで、 接着強度としては合格とされます。 ・凝集破壊 張り合わせた基材をはがした場合に、接着層が破壊されることで、基材と接着剤は接着 しているが、接着剤自体の強度が不足しているので、接着剤の変更が必要とされます。 ・界面剥離 張り合わせた基材をはがした場合に、接着剤が基材の面からはがれていることで、接着 強度としては、不合格とされます。 ホットメルト接着剤についての一般的説明 1

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